【歌詞解釈】BUMPが歌うクリスマスソング
皆さんこんにちは!こんたろーです。
今回はBUMP OF CHICKENの名曲「Merry Christmas」のご紹介です!
季節の歌をあまり歌わないイメージがあるBUMPですが、この曲はタイトルの通りピンポイントでクリスマスを歌っています。
以下、歌詞と僕なりの解釈になります。
序盤:クリスマスの夜の街の様子、「自分」の状況
嬉しそうな並木道を どこへ向かうの
すれ違う人は皆 知らない顔で
まずイントロのシャンシャンシャン♪でクリスマス感凄いですよね!ここだけでテンション上がります。
さて「嬉しそうな並木道」これは、クリスマスという事もあり、クリスマスならではの装飾やイルミネーション、もう少し膨らませるとそこを歩く人たちを現しているかと。
「すれ違う人は皆知らない顔で」正直、僕ここの歌詞だけでグッと来ます(笑)
クリスマス。みんな、心の何処かで気持ちは昂ぶってるんです。
でもみんなオモテには出さず、淡々といつも通りを装いながら並木道を行きます。
街はまるでおもちゃ箱 手品みたいに
騙すように隠すように キラキラ光る
前半は、先ほど上で紹介した通り街がいつもよりキラキラしている様子。
ただ後半の「騙すように隠すように」ここですが、クリスマスという特別な日だろうが、当たり前のように何処かには心に傷を負った人、仕事に追われて疲れ切った人、恋人と別れて悲しい人、、などがいるんです。
でもそんな人たちも騙すように、その傷を隠すように街は光ります。
バスの向こう側で 祈りの歌声
今夜こそ優しくなれないかな 全て受け止めて笑えないかな
街を歩く「自分」に、バスの向こう側から聞こえる祈りの歌声。これはクリスマスという事もありますし「賛美歌」でしょう。
「全て受け止めて笑えないかな」これはもちろん自分に向けて言っているんですが、受け止めて笑う。という事は、何か悲しい過去があり、心から笑えない。その過去のせいで自分が「孤独」あるいはそれに似た悲しい状況に置かれていると仮定できます。
大声で泣き出した 毛糸の帽子
空に浮かぶ星を取って 飾りたいと言う待ちぼうけ 腕時計 赤いほっぺた
白い息で冷えた手を 暖めながら
ここの登場人物たち、すごく情景が浮かぶんですよねぇ。
赤い毛糸の帽子を被った女の子が、隣のパパに対して「うぇーん!お星様取ってよぉ!」と泣き出し、お母さんは微笑んで、お父さんはタジタジ。みたいな。
そして一方では腕時計を確認して「まだかな?」と待ちぼうけてる女の子。20代前半くらいの女の子ですね!
「赤いほっぺた」と「白い息で冷えた手を 暖めながら」相当長い時間待っている事が分かります。それとこの健気さから、なんとなく待ち合わせ時間より5分、10分早く着いてる子のような。もしかしたら30分近く「だれか」を待っているのかも?
あ、ここ完全に僕の妄想ですからね!(笑)
ずっと周り続ける 気象衛星
誰かに優しく出来ないかな 全て受け止めて笑えないかな
街の情景から一気に引いた絵になり、気象衛星と来ました。これつまり、「気象衛星」で「自分」を比喩しているのではないでしょうか?
気象衛星はずーっと地球の周りを延々周り続けます。ただただ孤独ですよね。まさに今の「自分」かと。
いつもより ひとりが寂しいのは
いつもより 幸せになりたいから
比べちゃうから
ここで「自分」は今孤独であり、街にいる周りの人たちを羨ましがっているという事が分かりますね!
幸せそうな人たちを見て、今の自分と比べてしまって寂しくなる。ってとこでしょう!
中盤:いつもより寂しい「自分」は街を悲観して見ているが…?
肩ぶつけて 頭下げて 睨まれた人
嘘つきが抱きしめた 大切な人
ここの4人の登場人物。
睨まれた人は恐らくですが、「自分」
睨むのは全く知らない街でぶつかった「誰か」
ただこの人も実際睨んでいた訳ではないかもしれません。「自分」が今の状況を悲観しているから、そう感じたのかも。
「嘘つき」が抱きしめた「大切な人」
恐らく「嘘つき」は、上で出てきた20代前半の女の子の彼氏でしょう。「ごめん!電車が遅れて!」「ごめん!上司に捕まっちゃって!」なんて事を言いながら合流したのかと。
何故「嘘つき」なのか。この言い訳が嘘なのかと言いますと、NOな気がするんです。
つまりここの歌詞、ナレーション的に淡々と真実を言っている訳ではなく、「自分」視点で少し悲観して言ってると思うんです。だからここも嘘に感じたんじゃないかな?
街はまるでおもちゃ箱 あなたも僕も
誰だろうと飲み込んで キラキラ光る
ここの「あなた」が誰であるか?というのが正直難しくて、恐らく特定の人物というよりは、僕とぶつかって睨んできた「あの人」や、「嘘つき」や、抱きしめられた「大切な人」、賛美歌を歌う「少年少女」、毛糸の帽子の「女の子」
など、「自分」が出会った(見た)人たちの事かと!
許せずにいる事 解らない事 認めたくない事 話せない事
ここ実は謎ポイントなんですが、要は「自分」とこの街の人たちが抱えているマイナスの思いなのかなと。
こういう事も全てひっくるめて、今日は特別な日で、知らない顔をしている人たちだけどどこか雰囲気が違う。
うーん、ここ難しいんです。(笑)
今夜こそ優しくなれないかな 全て受け止めて笑えないかな
僕にも優しく出来ないかな あなたと楽しく笑えないかな笑えないかな
はい!ここで出てくる「あなた」は誰でしょうか?
とても難しいんですが、やはり先ほどと同じく街で出会った人たち
もしくは、「誰でもない」のではないかと思います。というのも、周りの人たちはそれぞれ幸せそうで、クリスマスという日の小さな幸せを共感する相手がいますが、「自分」には誰もいません。孤独です。優しく接するから、誰か一緒に笑ってくれないか?一緒に居てくれないか?っていう事では…?
更にもう一つの候補ですが、普通に「今の恋人」説です。こちらも仮説としてここで出しておきます。
訳あって、いつもはほとんど会えない。けどクリスマスの日くらいは!という事で、前から予定を立てて会う約束をしていた。
けど恋人から急遽会えないと告げられる。恐らく、直前に喧嘩をしてしまったのでしょう。「自分」の優しさが足りなかったせいで。だから「優しく出来ないかな」と歌ってるのでは?
そうだとしたら、まぁこれまでの歌詞に無理は生じないかな?と。
それに「嘘つきが抱きしめた大切な人」の悲観的な見方もしっくり来るかと!
終盤:「自分」は優しくなれたのか? 難しいポイントが多いです。最後は「あなた」に焦点を当てます。
信号待ち 流れ星に驚く声
いつも通り見逃した どうしていつもだけど今日はそれでも 嬉しかったよ
誰かが見たのなら 素敵な事だ
ここ個人的に一番好きです。ここも情景が浮かぶんですよね!
横断歩道の信号待ち。少し俯いて立っている「自分」、他にも信号待ちをしている「知らない人たち」、「賑やかな街」。
そこで後ろの、これはJK3人組。もしくは大学生くらいの男2人組かな?(笑)
「あ、流れ星!」「え、どこ?…あ!ほんとだ!!」
と。
自分「(流れ星ねぇ……!流れ星っ?!)」
パッと空を見上げますが、もう見えません。周りの人たちは感動しています。
「また見逃した…」いつもならこう思って終わり。
ですが今日は「誰かが見たのなら 素敵な事だ」
そしてこう続きます。
そんな風に思えたと 伝えたくなる
誰かにあなたに 伝えたくなる
ここの「あなた」ですが、先ほどと同じく三つ候補があります。が!
「誰かにあなたに」と、一度誰かと言っておいてから「あなたに」なので、「街を歩く人たち」ではありません。また、「誰でもない」という説も薄れてきますよね!
となると、仮説の通りだと「喧嘩中orなにかしらの事情で会えない恋人」なのです!
優しくされたくて 見て欲しくて
すれ違う人は皆 知らない顔で
ここはもう歌詞の通りの解釈でよろしいかと!
ラララ
知らない顔で 同じラララ
しまう電話の向こう 同じラララ
そうだといいね そんなこともないかな
イヤホンの向こう 同じラララMerry Christmas
ここの解釈がMAX難しい!(笑)
「ラララ」って、才悩人応援歌でも出てきますが、なにかの曲かと。まぁメジャーどころなクリスマスソングでしょうか。
「自分」の頭の中ではクリスマスソングが流れています。街を歩く人たちは知らない顔をしていますが、同じ歌が流れてないかな?
ほら、あの人がしまった電話の向こう。同じ歌が流れてないかな?あのイヤホンをつけた人も、この歌を聴いてはいないかな?
そうだといいな、そんなこと、ないかな?
という感じかと。
いやぁ、なんか沁みます。泣けますねぇ…
♢まとめ♢
以上で歌詞の紹介と解釈を終えます。
僕が思うにこの曲は、、、
クリスマス前に恋人と喧嘩をして一緒に過ごせなかった or クリスマス前に別れてしまったカップルの内の1人が主役の歌かと!
華やかな街とは反対に、暗い気持ちなのも納得がいきます。
ただそんな状態の「自分」でも、咄嗟の出来事(流れ星)に優しい気持ちを覚えます。
元々、根は優しいという事も分かるしそんな気持ちにさせてしまうクリスマスの雰囲気も素敵です。
まさにメリークリスマス!(ステキなクリスマス)
ほぼ全楽曲を聴いているBUMPであれば、このくらいの解釈はほぼ全楽曲で可能なのでもし何かあればコメントお願いしますm(_ _)m
それではまた次の記事でお会いしましょう!バイバイ!!